足長クジラの落書き帳

drawings by long-legged whale

スケッチ(09/27-10/03)

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 頭部のドローイングでは、『マイケル・ハンプトンの人体の描き方』『アナトミーとフォース』『アーティストのための美術解剖学』を参考にしましたが、結局、どれも描き方は同じですね。全体から部分へ、パースに注意、単純化して捉える、細部の描写は最後。

 まずは土台となる大きなフォーム(立体形状)。頭部全体「脳頭蓋+下顎骨」を「球+ボックス」として捉える。必ずしも「球+ボックス」である必要はなく、例えばM・マテジは「ボックス+ボックス」と捉えています。

 そして小さなフォームへ。分割比率を参考にしながら、目や鼻や口など各パーツの配置を決め、やはりパースに注意しながら、それぞれ単純なフォームとして捉える。キーストーン(眉間から鼻の付け根にかけての逆台形)がポイント。

 頭部の複雑な立体形状を理解・把握するのに、頭蓋骨の観察が重要かつ有効なことはよく分かったので、頭蓋骨のスケッチはもうしばらく続けようと思います。 モチーフは画像よりも模型の方がいいんでしょうけど...。

 1つ思ったのは、頭部は「脳頭蓋+下顎骨」なので可動部分が下顎しかなく、全身を描く時の「ジェスチャー→フォーム→細部」という手順のうち、「ジェスチャー」の工程がほぼ抜けてしまうんですね。

 人体ドローイングの技法書で頭部だけ別に項目を設けていることが多いのは、必ずしも顔の造作(目や鼻などの各パーツの描写)の解説が必要だからというだけでなく、全身を描く手順がそのまま通用しづらいからかもしれません。