足長クジラの落書き帳

drawings by long-legged whale

ドローイング(03/21-03/27)

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 ここ最近、電車での移動時間を利用して、寺田克也『絵を描いて生きていく方法?』を拾い読みしています。読書ブログで確認すると、初めて読んだのが2019年9月なので、2年半ぶりの再読ということになりますね。

 当時と現在では、絵を描くことに対する私の意識が変化しているため、当然、目に留まる箇所も違ってきているのですが、今回は、寺田克也の発言の中からとくに気になったものを選んで、2つほど抜粋しておきます。

 

〈まず、スキルを身につけるっていうのは、迷う時間を減らすことでもあります。「どうやったら描けるんだろう?」「質感出すにはどうしたらいいんだろう?」とか、質感出すのなんて、基本中の基本なので、そこで悩んでたら時間かかるじゃん。〉(p.039)

〈リアルな目から描いていって、段階を経てこのキラキラ目になる場合、描き手の見えているものが、どういう風にデフォルメされていったのか、その経緯が自分の中にあるから、同じような方法論でいろいろなパターンを描ける可能性が出てくるんですよ。

 基本は応用です。もとがあって、デフォルメになるから。でもキラキラ目のデフォルメから入っちゃって、この描き方しか知らないし、どの顔でもこの目でしか描かないってなると、絵描きとしては奥行きがなくなっちゃう。

 だから、世の中にいっぱいある目の形を自分のタッチとして描けるようになるには、一度写実から入ったほうが手に入りやすいんじゃないかと思う。どこからデフォルメ作業をしていく。そうじゃないと、突然安倍総理を描かなきゃいけないときに、自分のフィルタでどう描くかを考えなきゃいけないから、そのぶん時間がかかるよね。〉(p.131)

 

 どちらの発言内容についても、思い当たることが多すぎて困ってしまいます。いちいち「どうやったら描けるんだろう?」と考えていては、無駄に時間がかかる。これはもう本当、絵を描く時にものすごく実感することですね。

 反復練習を繰り返すことでしか、技術は身に付けられない。それは重々承知しているのですが、今は「自分の望むような技術を身に付けるためには、一体どんな練習をすればいいのか?」という段階で右往左往している感じです。

 以下、今週の落書き3点。下書きのラフを描いたのは去年ですが、今から見ると明らかにおかしい箇所がありますね。落書き帳は残り15枚。今のペースを維持できれば、来月中には40枚のラフすべてに手を入れることができるはず...。